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ETFのリスクと、リーマンショックでも復活した株式市場

ETFにもリスクはある

もし世界が再びリーマンショックのようなダメージを受けて、金融市場全体が暴落したらどうするのよ? このETFは下がらない?いえ、同じように暴落します。

でもポイントはそこじゃないんです。

例えば、東日本大震災の時の原発事故で、東京電力が大きなダメージを負いましたよね。東電株はもともとは国債と同じで絶対に潰れない会社だし、安定的に配当金を出しているし、最も安全な投資先、と考えられていた株でした。

しかし、この原発事故で、東電は途方もない巨額の賠償責任を負うことになり、暴落しました。震災前までは3000円くらいの株価(地相場)だった東電は、今や500円をうろうろするようになり、未だに株価は回復していません。原子炉の廃棄で将来もっと大きな負債を負い、東電は潰れたり、企業自体が解体されるかもしれません。

地震の前まで、「絶対潰れない独占企業」の代表の東京電力もこんなありさまなんです。東芝も日本を代表する企業です。しかし経営陣が主導した粉飾決算と、さらに原子力発電事業の投資で巨額の損失が明らかになり、株価は暴落し、もしかすると上場廃止に追い込まれるかもしれません。

企業の株は、その企業の生死と共にある


企業が回復不可能なダメージを受けると、同じように株も死んでしまうのです。それに対して、市場全体に投資するインデックスはどうでしょうか?

たとえば、米国の大企業500社で構成されるインデックスであるS&P500は、リーマンショックで、2007年10月の1562ポイントから約1年半で(2009年3月)半値以下の683ポイントまで暴落しました。( ̄◇ ̄;) ガーン

しかし、それをボトムに上げに転じ、4年後の2013年3月には元の1560ポイントまで回復、そして現在(2016年12月)は2269ポイントと、上昇しているのです。

リーマンショック前のピークである1562ポイントから今までで年率換算4.2%の平均上昇率がこの9年間のS&P500のパフォーマンス実績なのです。(計算式は ((2269/1562)^(1/9))-1=0.042

100年に一度と言われたリーマンショック。でもそれをモノともせず不死鳥のように蘇り上値を更新し続けているファンド。すごくないですか?

結局あなたがもしS&P500のインデックスを持っていて、リーマンショックに見舞われても、9年間何もせずに寝ていただけで、毎年4.2%ずつ儲かった計算です。(注:この数値は現地通貨、つまり米ドルベースです。円ベースだと、この9年間の年平均上昇率は、3.3%まで落ちてしまいます。それでも、すごいパフォーマンスですよね)

 

3.11後、株価が戻らない東電

 

リーマンショック後、株価が回復したアメリカ株

 

リーマンショックでも復活した株式市場


地震や不祥事をきっかけに株としては死んでしまった巨大企業たち。それに対して市場全体を表すインデックスは結局反発、回復して上値を追う展開になる。この差は何なのでしょうか?

多くの大企業で構成されるインデックスは、経済全体を表しています。つまり、S&P500の場合、米国の大企業の利益全体、要するにアメリカ経済全体を反映しているんです。

リーマンショックが来ても、大地震が来ても、地域紛争が起こっても、人々は日々、ご飯を食べて、服を着て、電車に乗って通勤します。お昼にみんなでランチに行ったり、仕事が引けてから友達と飲みに行ったり、そして、夜はお風呂に入ったり、そんな日常ですよね。

経済危機が来たらご飯をまったく食べなくなる、とかトイレに行かずトイレットペーパーを使わなくなるとか、そんなことあり得ませんよね。

そんな経済活動のすべてがインデックスに反映されるために、世界の人間が一瞬でいなくならない限り、インデックスはやがて復活するんです。

なのでとりあえずおすすめのETFを購入して土台作ってから、株の本格的な勉強を開始しても遅くはありません。

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