2018年7月、あの大手インターネットグループのGMOとあおぞら銀行グループが提携して、「GMOあおぞらネット銀行」という新しいネット銀行が誕生します。
既存のネット銀行では、同じ銀行同士であれば365日24時間すぐに送金ができたり、インターネットオークションやネット証券等にクイック入金ができたり、利便性の高い特徴がありますね。
このGMOあおぞらネット銀行が既存のネット銀行のような形になるのかは、現段階では情報不足。でも、いくつか判明してきた部分もあり、ここではメリットやデメリットを中心に解説していきます!
もくじ
GMOインターネットとあおぞら銀行が提携した経緯とは?
2015年6月29日、GMOインターネットとあおぞら銀行は銀行の運営について検討を始めました。
あおぞら銀行の100%子会社の「あおぞら信託銀行」の活用を前提に検討が始まり、実際に当銀行の名前を変更する形で「GMOあおぞらネット銀行」が誕生しました。
どうしてあおぞら信託銀行を活用することにしたのでしょうか。
これは銀行免許取得の手続きを省略することで、手間や費用を減らす効果が期待できるんですね。
もちろん単に手間や費用を減らすためだけにGMOインターネットとあおぞら銀行が提携しただけではありません。おそらくお互いの弱点をうまくカバーできると踏んだのではないでしょうか。
というのも、GMOインターネットは銀行運営のノウハウがありませんし、あおぞら銀行は現在のインターネットや電子商取引についてのノウハウがありません。
一方、社会はそういった環境を求めていますし、今後もネットユーザーは拡大していくことでしょう。
そこで、GMOインターネットとあおぞら銀行が提携することで、両社の強みを生かしつつ弱みをカバーできるわけですね。
金融とITの融合、いわゆる「フィンテック」に力を入れた銀行、それがGMOあおぞらネット銀行というわけです。
他にも、ネット銀行は基本的に店舗のない低コスト運営。
低コスト運営は、多くの銀行が目指しています。
あのメガバンクの三菱UFJフィナンシャル・グループですら、コストを減らすために今後3年間で90店舗の支店を閉鎖する計画を立てている状況です。
ネット銀行は、顧客のニーズと銀行は低コスト運営ができるメリットがあります。
このようにGMOインターネットとあおぞら銀行は、互いに提携して新しいネット銀行を誕生させる理由が充分ありました。
出資比率について
GMOインターネットは、まずは議決権ベースで14.9%の出資を行いました。
そして数年かけてあおぞら信託銀行が発行している種類株を取得していきます。
最終的にGMOインターネットは、出資比率50%まで引き上げる予定。
つまり、GMOがGMOあおぞらネット銀行の経営をコントロールしていくということですね。
GMOあおぞらネット銀行のメリットとデメリット
GMOあおぞらネット銀行の大きな特徴は、フィンテック。
それでは、メリットとデメリットはどうでしょうか。
GMOあおぞらネット銀行は、既存のネット銀行やメガバンクとは差別化した方針で、ナンバーワンのテクノロジーバンクを目指していくと掲げました。
具体的に、GMOあおぞらネット銀行のメリットを挙げてみましょう。
- 安くて利便性の高いサービス
- 中小企業向けのサービス
- 仮想通貨の取り扱いを検討?
現段階では大きな特徴はありませんが、預金等の基本的な取引は低コスト運営、その一方で他社とは差別化した新たなサービスを提供していく予定を立てているようです。
GMOあおぞらネット銀行のメリット
安くて利便性の高いサービス
GMOあおぞらネット銀行は、GMOのIT技術を存分に活用していきます。IT技術の活用で低コスト化と利便性を前面に押し出せますね。
現段階では、「オープンAPI」の導入が決定しています。このオープンAPIとは、銀行と外部の業者が安全にデータを連携する仕組み。
銀行アプリや家計簿アプリの活用ができるようになるでしょう。
また、安全面では連携した業者に銀行のパスワード等が見つけられることはありません。
したがって、セキュリティ情報が不要のままデータの連携ができるといった感じですね。
また、GMOインターネットグループに「GMOペイメントゲートウェイ」というグループ企業があります。この企業はクレジットカード等の決済代行サービスで9万社近い導入実績を持っています。
しかもGMOインターネットグループだけでなく、他社フィンテック企業と連携する予定を立てているため、これまでになかった利便性の高いサービスが使える可能性もあるでしょう。
このようにGMOの技術力とセキュリティを活用していくことで、GMOあおぞらネット銀行は幅広いフィンテックサービスを提供していくのではないでしょうか。
中小企業向けのサービス
既存のネット銀行は、個人向けの預金やローンの取り扱いが中心でした。
一方、GMOあおぞらネット銀行は中小企業向けの融資に力を入れる予定で、この点が既存のネット銀行と大きく異なります。
GMOインターネットグループはネットショップの支援サービス等を行っており、また約8万社という膨大な企業との取引実績があります。
ここにあおぞら銀行が培ってきたノウハウを融合させれば、中小企業に対して融資する体制と環境を整えられるわけですね。
したがって、GMOあおぞらネット銀行は、個人と企業の両者を顧客に迎えられる利点があります。
仮想通貨の取り扱いを検討?
GMOあおぞらネット銀行は、仮想通貨の売買の取り扱いを検討しています。
GMOインターネットグループに「GMOコイン株式会社」があり、この会社はビットコイン等の仮想通貨取引を行っている仮想通貨交換業者です。
どのような形になるのかは不明ですが、仮想通貨に興味のある人は要注目の銀行ですね!
GMOあおぞらネット銀行のデメリットは?
使える範囲が限られている
GMOあおぞらネット銀行は素晴らしい銀行ですが、デメリットも存在します。
このデメリットはGMOあおぞらネット銀行だけでなく、他のネット銀行にも該当することがネット銀行なのでまだまだ知名度と信頼性が低く使える範囲が狭いです。
たとえば、給与の振込先指定や公共料金の振込先にネット銀行を活用しているケースは少ないですね。
その証拠にネット銀行の楽天銀行等は給与の振込先指定にすることで、会員ランクがアップして手数料無料回数を増やしたりするサービスを提供しています。
それだけ社会では、まだまだネット銀行よりも一般銀行のほうが信頼度が高いということです。
GMOあおぞらネット銀行も例外ではなく、給与や公共料金の振込先にGMOあおぞらネット銀行が使えるところはまだ少ないようです。
ウイルスなどからの、セキュリティの限界
また、最大のデメリットはウイルス等に感染してパスワードを盗まれることです。
不定期でパスワードを変更してセキュリティ対策を行う必要があり、面倒に感じることも少なくありません。また、頻繁にパスワードを変更すると忘れしまう可能性もありますよね。
GMOの高い技術力とセキュリティ対策で堅牢なネット銀行なるとは思いますが、そういったデメリットについては意識しておくべきでしょう。
GMOあおぞらネット銀行の求人もある
すでにGMOあおぞらネット銀行は求人を掲載しています。
複数部門の求人掲載があり、力の入れ具合を感じることができるでしょう。
求人に掲載している部門の一部を以下に挙げておきますね。
- 社内システム開発・運用
- 業務企画
- 信用リスク管理
- 社内SE
- 内国為替事務
- 経理担当
- 総務担当
- Webデザイナー
- お客様サービス室
GMOが母体ですからこれからおもしろいサービスを展開していくことは間違いありません。通常の銀行よりネットスキルや企画力など、人材の幅も広く募集しているでしょうから銀行業に興味のある人は応募してみるのもいいかもしれません。
GMOあおぞらネット銀行は使うべきなのか?
今回は、新たに誕生するネット銀行の「GMOあおぞらネット銀行」について説明してきました。
既存のネット銀行とは異なり、個人向けサービスだけでなく企業向けのサービスを展開したり、仮想通貨の取り扱いを検討したり、差別化を図っていますね。
具体的なサービスなどはまだまだ未知数なので使うべきかはまだ判断できませんが、仮想通貨やアプリなどの連携を含め今後はこれまでになかったサービスが誕生していく可能性もあるでしょう。
今後のGMOあおぞらネット銀行の動向に注目ですね!
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